最近のプロモーション<BTS>
コロナ以降初のライブがアメリカで行われております。
マーケティング視点で彼らの成長を追っていきたいと思います。
●BTSを知らない方への基本情報
2013年にデビューした7人組の韓国アイドルグループです。第62回グラミー賞では韓国アーティスト史上初となるパフォーマンスを行い、世界中で認知、支持されているグループになります。
※GalaxyのCMで見かけた方も多いはずです。
●彼らのマーケティング方針について
パフォーマンスが良いのはもちろんですが、ここまで成長出来たのはSNSを軸としたマーケティング戦略があったと考えています。
Youtubeのビデオ数、TwitterのTweets数を見ても他のグループと比類ない数となっております。SNSを通じて双方向のコミュニケーションを行い、ファンと繋がりを強固にしていきました。オールドメディア主体の一方向のコミュニケーションではいことで、お互いの距離が近くよりフレンドリーな関係を築いてきました。
ファンの声が強く共にBTSを作ってきた、というのは2018年に秋元康とコラボレーションで炎上したことからも伺えます。
●どんなSNSコンテンツを作ってきたか
日本では著作権、肖像権の視点から有名人に関わるコンテンツはかなり制限されております。
一方でBTSメンバーは日常の様子をVlog形式で発信(V liveと言われる)したり、短尺の動画を頻繁に発信していくため、ファンが新しいコンテンツに触れる機会が多くなります。
また彼らは厳密にコピーライトの制限をしていないように見られます。ファンとコンテンツを’共創’していく姿勢があるように見えます。
BTSの成功を見ると、
質と時間が担保されているコンテンツよりも、
フレッシュなコンテンツが短尺でも沢山あるshot型の動画が多く用意されていることが、SNSマーケティングの鍵かと思います。
●今後の展望について
日本のエンタメ市場においても新しい取り組みが増えてきているとは思います。遅れはありましたが、多くのアーティストがサブスクリプションで聴けるようになりました。またtiktokきっかけや、First Takeの企画がきっかけでメジャーシーンに出てくる人、などSNSが音楽シーンを作ることも珍しくないです。
今後はコンテンツをどのように’共創’していくかを考えてくフェーズかと思います。共創していくためには、権利の問題とだけでなく、臨機応変に対応できるアーティスト自身の人格、人間性が重要になっていくと思います。
エンタメに関わってきた立場として、
今後どのようなアーティストが出てくるか楽しみです!